終わりまして日常、はじめまるのでしょうか非日常

お前の力は、今世では意味を成さない。と、そう(クソ)爺様に言われた。だから、お前は眠りにつくのだと。力が求められるその時まで、暫しの刻を待てと、そう言われて私は強制的に眠りにつかされた。

柩のような、棺桶のような、そんなジメジメとして真っ暗な木の箱の中に閉じ込められて、私はその刻を待つことを強要される。眠りにつく間際、目を閉じていた私の耳に届いてきたのは箱に呪いをかける(クソ(ここ大事))爺様の低く、潰された蛙みたいに歪つで、重苦しい声音で。
この小さい世界を守る為の呪いも、私にとってはまるで呪詛のように厄介で忌々しく苛立たしいものに感じさせられてしまう。

そして長き眠りにつく私が目覚めるべき時、それは西暦2205年―歴史修正主義者というけったいな者たちに脅かされる世なのであった。





 (変換なし読み方:せいいばら しのの)

審神者。
昭和と平成の境目近く生まれ。正確には平成元年生まれ。
他者の縁を見る力を持つ。父と母は至って普通の人間だったが、その能力があると分かって以来、何処ぞのお偉いさん(クソ爺様)に引き取られ、強制的に能力強化の訓練を送る毎日に。

そんなある日、占いによって未来を予見した爺様によって長い年月を眠りにつかされる。長い年月のせいで、髪の毛は白くなってしまったが、基本的な容姿は変わらず当時のままとなっている。

近待はころころ変える。