ブラック本丸というものをご存知でしょうか?造語なのですが大分我々界隈では有名な単語ですよね。刀剣たちを深い深い闇に陥れる、恐ろしく悲しい場所です。
ある日ある時ある場所で、ある人が言いました。ブラック本丸において心に傷を負わされた彼らを、助けることは出来ないでしょうか?
その人もまた審神者経験者で、ブラック本丸というものをかねてから危惧する方でした。どうにかして、審神者たちの手で彼らを救い出したい―その人は真剣な顔でそう言い続けたのでした。
私こと、 は一般人であり、社会人でありました。ですが審神者として更生者として、第二の人生とやらを今後、彼ら刀剣男子たちと共に過ごすこととなるのであります。所謂普通の人、少し卑屈な面もあるかもしれません。基本的には楽観的でもあります。
私の相手する刀剣男子たちは、いわゆるブラック本丸と呼ばれる場所において、様々な扱いを受けたものたちばかりです。私はそんな彼らの新たな主となり、更生へと導いていく―それが私のお仕事なのでありました。
(注意)
設定上、暴力等の表現が用いられております。優しい刀剣男子もいれば酷い刀剣男子もいる。それでも構わない、何が来てもスルーできるという方のみの以下から閲覧でお願いします。基本は上から下に。前後関係ないときも。
「大まかな詳細(仮)」
三日月:前主が死に際に、精神を連れて行く。その為、中身のない身体のみが本丸に残されている。死んだわけではないので、息はきちんとしている。ただ、動かないだけ。
小狐丸:連れて行かれた三日月の傍に、ずっと控えている。警戒心が強く、たとえそれが同じ刀剣男子だといえども、それは変わらない。
左文字:誰に何を強制されたのかは不明だが、どうしてか長兄を中心にロックな格好を好む。江雪はグラサンが好き。宗左はタトゥーが好き。小夜はそんな二人を見て、悲しそうにドクロのヘアピンをつけている。
燭台切:壁際に追い詰めるのが好きなようだ。厩舎の裏や木陰などで行為を及ぼうとする。どうやらそういった趣味の主に気に入られていた経緯があるようだ。
長谷部:主命がないと手を出してはいけない、という意識が強い。だけれど主命があればなんでもしていいという思考。命令でそういったことをすることが好きな主がいたようだ。
歌仙:花を愛で続けている。花好きの主がいたようだ、どうやらその主は幼子だったらしい。本丸敵襲の際に目の前で殺された記憶が、彼の行動の原因なのだろうか。
虎鉄:前主は浦島が嫌い。目に入るだけでも嫌だったらしく、毎日のように暴力をふるっていた。それを見かねた蜂須賀と長曽祢がその主を斬る。浦島はそのことに深く苦悩し続けているようだ。
獅子王:卑下傾向にあり、しきりに「いらない奴はいらない」と呟く。以前、卑下した言葉を多く浴びせかけられていたようだ
はじまりまして。